先ほど触れたように、窮屈な生活を強いられることがほとんどだからである。

まぁ、私の場合はこの呪われた瞳のせいもあるが。


そんなわけで、私は人目に触れないようにここに閉じこもっているわけだ。


新しい家族の誕生を喜んでいるこの気持ちが、死の映像を見てしまうことで消えるのではないかと怖い。

それにこれ以上、家族の足手纏いにもなりたくないので消えることにした。

引きこもりの、社交も出来ない私は何の役にも立てない。


赤ちゃんの予定日は明後日。

せめて産声を聞いていてから屋敷を去ろうと考えている。