僕にはまだ、君に告げられていない『秘密』がある。
それを君に告げた時、君がどんな表情をするのか今の僕にはわからないけれど、僕はこの命が時間を許す限り、全ての『秘密』を君に告げようと思う。

 醜いと思っていた僕の過去も、君の傷も、それらは僕達にとっての『愛』だった。
きっと全てを美談にすることはできないけれど、この『秘密』が、いつかの『愛』に変わりますように。

 まだ全てに蓋をしていた一年前の僕へ、そして一年前の君へ。
ふたりが隠している『秘密』が、数年後の『愛』として次の『秘密』を生みますように。