実践演習では、ハルリアナの策により、見事I班は勝利を収める。その際ハルリアナはシオンとシャーロットの才能を見抜き、この二人とはまず最初に打ち解けることになる。

そんなある日、【怪魔】の群れを、レオンハルト率いるEクラスの一部男子が、他クラスの生徒に侮られた怒りにまかせ、独断で討伐に行ってしまった。
すぐさまハルリアナは苦戦を強いられているレオンハルトたちを救出。ハルリアナのすさまじい強さにクラスメイトたちは驚く。……そして彼らの身勝手な行動に、彼女は「自分の力がどれほどのものかもわからないなら、軍人になるのをやめた方がいい」と告げる。その一件を機に、Eクラスの無茶な単独行動を好く気炎はおさまり、ハルリアナの実力も周りに認められる。

ハルリアナは、クラスメイトと接するうちに、彼らがそれぞれ個性的で優秀な才能を持っていることに気付いていく。また、Eクラスの面々も各々ハルリアナの(戦場で得た)知識やノウハウなどによって成績を上げていった。しかしある日シオンがSクラスの生徒に絡まれたことで、EとS、2クラスの対立が深まる。そして次のクラス対抗の模擬戦で勝負することになってしまう。
勝てばSクラスに与えられる特権・南方駐屯地での研修の権利を得て、負ければ在学中Sクラスの者にずっと逆らえないという契約をSクラスと結んだEクラスは、女性リーダーにハルリアナを、男性リーダーにレオンハルトを据え、二人を中心にクラスで協力して策を練ることに。
そして奇策や良策を駆使し、EクラスはなんとかSクラスに勝利する。それをきっかけに、「今年の1年のEクラスは何かが違う」と軍学校でも評判になる。

南方駐屯地での研修の日がやってきた。数日滞在し、軍人の卵として現場のことを学ぶのである。ハルリアナは駐屯地にてかつての副官に再会したり、昔の顔見知りに「ハルリアナ中佐に似ている……?」など訝しげにされたりするなど、元軍の佐官であったことをクラスメイトに知られないようにするので必死。
しかし、そんな研修最終日。要所であるこの南方駐屯地に、【怪魔《アーク》】の軍勢の襲撃が迫っているとの急報が入った。さらにその【怪魔】の軍勢は知能の高い【大怪魔《アーク》】によって率いられたことで、敵の軍略により南方駐屯地は他と分断され孤立してしまう。南方駐屯地にいるEクラスとそこにいる少数の軍人で、【大怪魔《アーク》】と戦わねばならなくなる。
ハルリアナはレオンハルトとともに絶望に暮れるEクラスの面々を鼓舞し、駐屯地の軍人とともに【大怪魔】を撃破することを決める。
そして【怪魔】の襲撃を受けながらも、作戦を実行したEクラスと駐屯地の兵たちは、【大怪魔《アーク》】を撃破。命からがら帰還したEクラスは、国、ひいては世界の民を守ったと、大統領に表彰されることとなる。

ハルリアナもEクラスを成長させたと養父・副大統領に認められ、「正式に君が魔人部隊に復帰できるよう推薦を出そう」と言ってもらえる。しかし、ハルリアナは、隊に復帰するのは軍学校を仲間とともに卒業してからでよいと答える。
「ともに成長したいと思える、新しい仲間ができましたから」
そう言うハルリアナは、いつもは無表情なその顔に、晴れ晴れとした笑顔を浮かべていたのだった。