空っぽの病室と開きっぱなしの窓。

 舞い上がった紙片の飛び立った先は、誰も知らない。

 だけど、あの鮮やかな鳥たちが、世界の片隅の、ちいさなオアシスの上に、ふたたび舞い戻ってくると、ずっと信じている。