「げ、、」
「び、白夜様⁈あ、えっと…おはようございます」
どうして、、、どうしてこうなった⁈
△▼△
なんとか無事、当主様への挨拶を済ませ、お香に連れれ通された部屋が凄かった。
「こちらのお部屋になります」
「あの…お香さん。本当にこの部屋で合ってますか?もしや部屋を間違えているとか、、」
中は清潔感漂う白を基調とした空間。
天井からぶら下がる照明はコットンボール型のホワイト系イルミネーションライト。テーブルは鏡面加工が施され光沢感あるツルツル。カーテンやソファーはライトグレー。
まさに自分の好みどストライク。
目にも優しいデザインに仕上がっていた。
「いえいえ、間違えてなどおりません。正真正銘、時雨様のお部屋となります。取り敢えず用意できるとこまでキューピッチでご用意させていただきました。いかがでしょう?」
使用人だった頃、時雨に貸し与えられていた部屋は広くない。
本家から遠く離れた「離れ」と呼ばれる場所で息を潜めて暮らしていた。
人が一人ギリギリ生活できるかどうか。
極限まで物を減らし、工夫して暮らしていた自分からすれば、こうして「はいどうぞ!」のノリでこんなに大きな部屋を与えられる日がくるとは、、、
ホントに使ってもいいのかな?
少し躊躇していれば、お香が心配そうに顔を覗き込んで来る。
「あの…時雨様、もしやお気に召しませんでしたか?仰って下されば何度でも模様替えしますが」
「い、いえ!とても素敵な部屋でこんなの初めてだったので。少し驚いてしまっただけです」
慌てて早口にまくしたてる。
ここに来てからのあまりの優遇っぷりに困惑が隠し切れなかったのだ。
「そうでしたか!気に入って頂けて嬉しいです。ここはもう時雨様の部屋なのですから、どうぞ肩の力を抜いて。リラックスしてお過ごし下さいね。必要があれば何でも仰って下さい。花嫁とはそういうものです」
「そういうもの、、、」
「はい!人間の花嫁を迎い入れる以上に名誉なことはありません。いずれは若様もお喜びになりますよ(笑)」
お香が嬉しそうに着換えまで手伝おうとするので慌てて止める。
すると向こうは不服そうな顔をしていた。
「あの、一つ聞きたいことがあって」
「何でしょう?」
「その…ご子息様のことで、、、」
「若様のことですか?何でしょう!」
目をキラキラさせながら、お香が待機してくる。
さっそく白夜に気があると勘違いでもされたのか、時雨は少し気まずくなった。
「その、久野家で彼のことを少しだけ耳に挟みまして。なんでも千年に一度、純血の血を引き継ぐ鬼だと。その純血とは一体何なのでしょうか。気になってしまって」
千年に一度、純血の血を引き継ぐ。
その言葉を父から聞いたあの日以来、その頭の片隅に残り続けていた。
鬼頭家は黒鬼。
当主の深夜はそれに相応しい容姿をしていたのに対して、白夜は白さが目立っていた。それも時雨からしたら不思議で仕方なかった。
「あ~やっぱり気になります?ふふ、あのような逸材は過去一度も生まれたケースがありませんからね」
お香はウットリした顔で妙に納得していた。
「び、白夜様⁈あ、えっと…おはようございます」
どうして、、、どうしてこうなった⁈
△▼△
なんとか無事、当主様への挨拶を済ませ、お香に連れれ通された部屋が凄かった。
「こちらのお部屋になります」
「あの…お香さん。本当にこの部屋で合ってますか?もしや部屋を間違えているとか、、」
中は清潔感漂う白を基調とした空間。
天井からぶら下がる照明はコットンボール型のホワイト系イルミネーションライト。テーブルは鏡面加工が施され光沢感あるツルツル。カーテンやソファーはライトグレー。
まさに自分の好みどストライク。
目にも優しいデザインに仕上がっていた。
「いえいえ、間違えてなどおりません。正真正銘、時雨様のお部屋となります。取り敢えず用意できるとこまでキューピッチでご用意させていただきました。いかがでしょう?」
使用人だった頃、時雨に貸し与えられていた部屋は広くない。
本家から遠く離れた「離れ」と呼ばれる場所で息を潜めて暮らしていた。
人が一人ギリギリ生活できるかどうか。
極限まで物を減らし、工夫して暮らしていた自分からすれば、こうして「はいどうぞ!」のノリでこんなに大きな部屋を与えられる日がくるとは、、、
ホントに使ってもいいのかな?
少し躊躇していれば、お香が心配そうに顔を覗き込んで来る。
「あの…時雨様、もしやお気に召しませんでしたか?仰って下されば何度でも模様替えしますが」
「い、いえ!とても素敵な部屋でこんなの初めてだったので。少し驚いてしまっただけです」
慌てて早口にまくしたてる。
ここに来てからのあまりの優遇っぷりに困惑が隠し切れなかったのだ。
「そうでしたか!気に入って頂けて嬉しいです。ここはもう時雨様の部屋なのですから、どうぞ肩の力を抜いて。リラックスしてお過ごし下さいね。必要があれば何でも仰って下さい。花嫁とはそういうものです」
「そういうもの、、、」
「はい!人間の花嫁を迎い入れる以上に名誉なことはありません。いずれは若様もお喜びになりますよ(笑)」
お香が嬉しそうに着換えまで手伝おうとするので慌てて止める。
すると向こうは不服そうな顔をしていた。
「あの、一つ聞きたいことがあって」
「何でしょう?」
「その…ご子息様のことで、、、」
「若様のことですか?何でしょう!」
目をキラキラさせながら、お香が待機してくる。
さっそく白夜に気があると勘違いでもされたのか、時雨は少し気まずくなった。
「その、久野家で彼のことを少しだけ耳に挟みまして。なんでも千年に一度、純血の血を引き継ぐ鬼だと。その純血とは一体何なのでしょうか。気になってしまって」
千年に一度、純血の血を引き継ぐ。
その言葉を父から聞いたあの日以来、その頭の片隅に残り続けていた。
鬼頭家は黒鬼。
当主の深夜はそれに相応しい容姿をしていたのに対して、白夜は白さが目立っていた。それも時雨からしたら不思議で仕方なかった。
「あ~やっぱり気になります?ふふ、あのような逸材は過去一度も生まれたケースがありませんからね」
お香はウットリした顔で妙に納得していた。



