「はい、そうなんです。ですから、3人で楽しんできてください」
私が行くわけにはいかない。
せっかくだから、楽しんでもらいたいんだ。
私が行ったら、いい雰囲気を壊しちゃう。
「なら、仕方ないな。では、3人で行こうか」
「ありがとうごさいます、お父様!」
お義姉様が嬉しそうな声を上げた。
喜んでおられるようで、本当によかった……
もう食べ終わったし、私は行こう。
「じゃあ、もう食べ終わったので、失礼……」
「待ってくれ、ルジェミア」
失礼しようとすると、お父様に呼び止められてしまった。
「お父様?」
「今から私の書斎に来てくれないか?話したいことがある」
「あ、分かりました」
「グロリア、グレース、私も失礼する。ゆっくり楽しんでおくて」
お義母様とお義姉様を残して、リビングを後にした。