あるところに2人の姉妹がいた。
姉の方が善良な性格で、妹の方は絶世の美女だが、性格は最悪だと言われていた。
妹についたあだ名は絶世の悪女
しかし、本当にそうかと言うと……
「ルジェミア、あなた悪女になりなさい」
「分かりました」
それは違う。
ただ妹・ルジェミアは姉に命じられて、悪女になっただけであった。
「そんなの捨て置きなさい」
「でも……」
「でもじゃない。ルジェミア、あなた私の言うことが聞けないの?」
噂とは真逆に、姉の方が性格が最悪で、妹の方が善良な性格である。
ルジェミアは姉と仲良くしたかった。
しかし、それも叶わない上に、悪女でいる為友達もいない。
姉によって、彼女は孤独を強いられた。
そんな彼女の元に現れたのは……
「ルジェミア様、あなたをお慕いしています」
ルジェミアの執事
「お前だけが欲しくてたまらないんだ」
帝国の皇太子
「俺がルジェミア嬢を守るよ」
公爵家の令息
そんな彼女に惹かれ、どんどん虜になってしまう。
これは、実は善良な悪女が幸せになる物語。