青の世界で夢を穿つ

作品番号 1689543
最終更新 2023/02/11

青の世界で夢を穿つ
ヒューマンドラマ

8ページ

総文字数/ 5,365




そこはまるで、青い水の底のようだった。
私は、病室でじっとしている彼を助けたいと願っていた。


医師の使命に燃えていた。


けれど時折、違和感が立ち込める。
私の立っている場所が違う気がする。


窓の外には大きな黄色い銀杏の木。
それを見ると、私はふっと意識がクリアになる。


この銀杏を私は知っている。
この角部屋がほかの病室と比べても一番綺麗に見えるのだと、知っている。


けれどいつまで経っても、他の病室がどんな景色なのか思い出すことができなかった。




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