「はーい!当主ーっ。今の話からするとさ、わかんないのはさ、向こうは何で小さい『珠』が必要な訳?『珠』が小されけば当然得られる寿命だって数日とかじゃん。もっと粗悪な『珠』なら得られる寿命なんて、数時間かもなのにさ。  

 そんだけ数縫いつけりゃ、俺らに『珠』回収される前に、『影』が目的達成して、あいつらに持ってかれる『珠』もいっぱいでてくるよね。俺らに大量の雑魚『影』を相手にさせて、その隙に出た、自然に影が成就した、おこぼれの『珠』せこせこ集めるなんてさ、なーんか、お互い無駄に見えるけどな』 

一気に口を開いたのは、三つある御津宮の分家が一つ夏宮家の次男夏宮幸太(なつみやこうた)だ。

一際目立つ金色短髪の髪に、左耳にはゴールドのピアスが光っている。元々整った顔立ちに、シャープな目元と、その幼さ残る粗野な喋り方が、その風貌をさらに魅力的にしているように見える。