「……志築が待ってる」
「え?」
なんでそんなこと言うんだろう。
志築を待ってるのは礼衣でしょう。志築だってずっとずっと礼衣だけを見てるんだよ。
「待って!お願い!礼衣!一人にしないで!」
私達に許された時は短いのか、礼衣はすでに半分が、透明になっていた。
一緒に逝けるものだと思っていたのにそうじゃないことを悟って涙が溢れてくる。止まらない涙で礼衣が、ぼやけていく。
ーーーーもっと話したいのに。
待って!連れて行って!
もっと一緒にいたいの!
「冴衣、もう行かなきゃ……」
ーーーー待って、礼衣!大きな声で呼んで手を伸ばす。もう一度。もう一度!
「冴衣、大丈夫だから」
礼衣の声が、意識が遠のくように、少しずつ離れていきながら、囁くように聞こえた。
「え?」
なんでそんなこと言うんだろう。
志築を待ってるのは礼衣でしょう。志築だってずっとずっと礼衣だけを見てるんだよ。
「待って!お願い!礼衣!一人にしないで!」
私達に許された時は短いのか、礼衣はすでに半分が、透明になっていた。
一緒に逝けるものだと思っていたのにそうじゃないことを悟って涙が溢れてくる。止まらない涙で礼衣が、ぼやけていく。
ーーーーもっと話したいのに。
待って!連れて行って!
もっと一緒にいたいの!
「冴衣、もう行かなきゃ……」
ーーーー待って、礼衣!大きな声で呼んで手を伸ばす。もう一度。もう一度!
「冴衣、大丈夫だから」
礼衣の声が、意識が遠のくように、少しずつ離れていきながら、囁くように聞こえた。