◆夜
病室に帰ると、兄さまがソファーでねていた。
つかれたお顔をしていた。
おれの知らないところでがんばっているんだと思う。
すぐに起きちゃったけど、そのお顔もつかれていた。
ゆっくりねてて良かったのになぁ。
起きた後はお姫様抱っこをされた。
うう、仕返ししたくてもできないことをされた。
いつか、ゼッタイに大きくなって力持ちになりますからね!
いっぱい兄さまにふれた。
キスとか、かみつきとか、いっぱいされたし、いっぱい兄さまにふれた。
兄弟でこれをしちゃいけないことは知っている。
だけど兄さま相手ならいいんだ。
兄さまがしあわせなら、おれもしあわせなんだって言いたい。
だから、すごく、しあわせだったよ。
そうそう。
かみつかれた時、だんだんとカラダあつくなった。
耳がイチバンやばかった。
声が出ちゃったもん。
お母さんみたいにうるさい声になってないかな? ちょっと心配。
おれはお母さんがエッチしているのを見せられたことあったし、ちしきも、ちょっとだけある。
カラダがあつくなったのって、もしかして感じてたのかな?
いつか、兄さまとエッチする日って来るのかな。
いまは想像ができないや。
だけど、もしも兄さまがしたいって言ったら、おれはいいよって言うつもり。
さすがに男同士のエッチのちしき……全然ないけど……どうにかなるよね、たぶん。
◆夜のおやつ
ケーキ屋のプリン。
兄さまがおみやげに買ってきてくれた!
久しぶりのおかしはすごくおいしかったよ!
ふたりで食べた時間はすごくしあわせ。兄さまありがとう。