ビジョンは、切り替わり、古林が、愛瑠から受け取った、大樹のスマホと凶器の包丁を梱包し重石をつけて、ここから、ゆうに200キロは、離れた海岸に投げ入れたのが映る。
根本まで燃えきった花火は、細長い白い煙をあげたまま、ビジョンは、ふっと消えた。
「何だ、とっくに、海の中か……」
大樹のスマホも凶器も、ここから、かなり離れた海の中だ。余程の事がない限り、警察に見つけらることは限りなくゼロに近いだろう。
確たる証拠がなければ、大樹を起訴はできない。
そして、古林は、大樹の情報を、本当に何一つ知らなかったということだ。
「クソ野郎」
愛瑠は、ぐっくり眠っている古林の顔をグリッと踏みつけた。この三年、証拠隠滅を手伝ってもらった古林に、事あるごとに呼び出され、愛瑠は、身体を弄ばれていた。それでも自分の為に、姿を消した大樹の役に立てるならと必死に耐えてきた。
「クズは、世の中から消えて」
愛瑠は、ススキ花火を左手で持つと、口元を覆いながら、マッチで火をつける。
ススキ花火が燃え上がってすぐだった。
煙を吸い込んだと同時に、目を剥いた古林が、喉元を押さえて、のたうち回り、ガクガクと震えながら、シーツを掴み吐血した。
「ガァハッ…グゥ……」
「そおれっ」
愛瑠は、煙を吸い込まないようにしながら、古林の腹を蹴り上げた。
「グハッ…ゲホゲホ……グ……ウ」
布団の上に、再び鮮血が滴る。真っ赤なソレを見るたびに、気分が高揚して、何もかもを壊したくなる。
「クズは死に方も、汚いわね」
さらに、数回腹部を蹴り上げれば、古林の身体は痙攣しながら、呼吸が途切れ途切れになっていく。
ススキ花火が燃え尽きると同時に古林は、
だらしなく涎を垂らしながら、白眼を剥いた。
根本まで燃えきった花火は、細長い白い煙をあげたまま、ビジョンは、ふっと消えた。
「何だ、とっくに、海の中か……」
大樹のスマホも凶器も、ここから、かなり離れた海の中だ。余程の事がない限り、警察に見つけらることは限りなくゼロに近いだろう。
確たる証拠がなければ、大樹を起訴はできない。
そして、古林は、大樹の情報を、本当に何一つ知らなかったということだ。
「クソ野郎」
愛瑠は、ぐっくり眠っている古林の顔をグリッと踏みつけた。この三年、証拠隠滅を手伝ってもらった古林に、事あるごとに呼び出され、愛瑠は、身体を弄ばれていた。それでも自分の為に、姿を消した大樹の役に立てるならと必死に耐えてきた。
「クズは、世の中から消えて」
愛瑠は、ススキ花火を左手で持つと、口元を覆いながら、マッチで火をつける。
ススキ花火が燃え上がってすぐだった。
煙を吸い込んだと同時に、目を剥いた古林が、喉元を押さえて、のたうち回り、ガクガクと震えながら、シーツを掴み吐血した。
「ガァハッ…グゥ……」
「そおれっ」
愛瑠は、煙を吸い込まないようにしながら、古林の腹を蹴り上げた。
「グハッ…ゲホゲホ……グ……ウ」
布団の上に、再び鮮血が滴る。真っ赤なソレを見るたびに、気分が高揚して、何もかもを壊したくなる。
「クズは死に方も、汚いわね」
さらに、数回腹部を蹴り上げれば、古林の身体は痙攣しながら、呼吸が途切れ途切れになっていく。
ススキ花火が燃え尽きると同時に古林は、
だらしなく涎を垂らしながら、白眼を剥いた。