「まずは、いつも通り楽しませてくれよな」

愛瑠は、唇を噛み締めた。

ベルトを外しながら、いやらしい目を向ける目の前の男に心底虫唾が走る。


(いますぐにでも殺してやりたい……)


「何だ、その眼はっ!」

睨み上げた愛瑠の頬を、古林がが容赦なく平手打ちをした。

古林は、愛瑠の長袖パーカーを捲り上げると、サラシを慣れた手つきで外して、胸の突起に、しゃぶりついていく。

「……ンッ…………」

こぼれそうになる声を掌で覆うと、愛瑠は、奥歯を噛み締めた。

「声我慢すんなよ」

ジーンズをショーツごと脱がされると、膝を割られ、古林の指先が、直接愛撫していく。

「……ンンッ……アッ……」

脳みそが、いくら拒否しても、身体は敏感なところを弄ばれて、蜜が漏れ出していた。

「相変わらず、すぐ濡れんだな」

ヤニだらけの黄色い歯を見せると、古林の
悍ましいモノが、愛瑠に突き立てられる。


ーーーーこの男に抱かれるのも最後だ。全ては、大樹の為に。

愛瑠は、薄汚く黄ばんだ天井を眺めながら、固く目を瞑った。