ふいに、パソコンに新着メールが到着する。
ーーーー『件名、花火屋さま』
花灯は、すぐさま審査内容にざっと目を通すと、送り主のハンドルネームを確認する。
ハンドルネームは、『LOVE』。
(LOVE ……愛、か……偶然だろうか?志田愛瑠とは無関係だろうか?)
ーーーー性別欄の記載は『男』。
花灯は、すぐさま、頭にこびりついている文言を一文字ずつ、入力していく。LOVEからの返信はすぐにきた。
「……ん?」
思わず、花灯は、パソコンを覗き込んでいた。
「通常の倍、か……」
LOVEからの返信には、最短でいつ花火が受け取れるかと、通常の倍の花火が欲しいと記載があった。それも、ススキ花火を多めにだ。
簡単に人を心停止させることができるススキ花火の事を知っているということだ。という事は、花火の事を誰かから聞いたか、どこかで見かけたか……?
(おそらく後者だろう……となると)
「……さぁ、最後の花火の始まりだ……」
梵字の印字されたマッチで2本目の煙草に火をつけると、花灯は、深く味わうように、その煙を肺へと染み渡らせた。
ーーーー『件名、花火屋さま』
花灯は、すぐさま審査内容にざっと目を通すと、送り主のハンドルネームを確認する。
ハンドルネームは、『LOVE』。
(LOVE ……愛、か……偶然だろうか?志田愛瑠とは無関係だろうか?)
ーーーー性別欄の記載は『男』。
花灯は、すぐさま、頭にこびりついている文言を一文字ずつ、入力していく。LOVEからの返信はすぐにきた。
「……ん?」
思わず、花灯は、パソコンを覗き込んでいた。
「通常の倍、か……」
LOVEからの返信には、最短でいつ花火が受け取れるかと、通常の倍の花火が欲しいと記載があった。それも、ススキ花火を多めにだ。
簡単に人を心停止させることができるススキ花火の事を知っているということだ。という事は、花火の事を誰かから聞いたか、どこかで見かけたか……?
(おそらく後者だろう……となると)
「……さぁ、最後の花火の始まりだ……」
梵字の印字されたマッチで2本目の煙草に火をつけると、花灯は、深く味わうように、その煙を肺へと染み渡らせた。