後日、来未が、西川達の死亡ニュースの映像に釘付けになっていた時、花灯も一緒に居たが、視線を一瞬だけテレビに向けただけで、あとは、ひたすらパソコンに向き合っていた。
(花灯……じゃないよね……?)
来未は、いつも花灯が、腰掛けている丸椅子に跨ると、ショーケースに並べられている花火を眺めた。
ーーーー人の秘密が視える花火。
西川は、どちらに、あの花火を使ったのだろうか?
波多野文香?高瀬章介?どちらにも使うのは、まず難しい。
花火を使う条件は、二人きりにならなければならないから。
じゃあ、仮に、西川は、売り場で叱り飛ばしていた、波多野に使ったとしてならば、西川と高瀬を殺したのは誰なんだろうか?
自分を殺しに来た、黒マスクの男が頭を過ぎった。
『だから、猫は捨てろって言ったのに』
確かにあの男は、そう口にした。猫というのは、自分の事だ。
何故、花灯が自分の事を猫と呼んでいるのを知っていたのだろうか?
(花灯……じゃないよね……?)
来未は、いつも花灯が、腰掛けている丸椅子に跨ると、ショーケースに並べられている花火を眺めた。
ーーーー人の秘密が視える花火。
西川は、どちらに、あの花火を使ったのだろうか?
波多野文香?高瀬章介?どちらにも使うのは、まず難しい。
花火を使う条件は、二人きりにならなければならないから。
じゃあ、仮に、西川は、売り場で叱り飛ばしていた、波多野に使ったとしてならば、西川と高瀬を殺したのは誰なんだろうか?
自分を殺しに来た、黒マスクの男が頭を過ぎった。
『だから、猫は捨てろって言ったのに』
確かにあの男は、そう口にした。猫というのは、自分の事だ。
何故、花灯が自分の事を猫と呼んでいるのを知っていたのだろうか?