『ちょっと、蓮野さん何処ですか?!○△町で火災発生です、事件か事故か、まだ分からないですけど。中に人が取り残されてるみたいで……いま現場着いたんですけど、火の勢いが強すぎて消防も手こずってる状況です』
「了解。相川は、そのまま待機ね、僕もすぐ傍まで来てるから」
スマホの通話を切って、スラックスのポケットに戻すと、花灯に背を向けて、ゆっくりと歩き出す。
「千夏」
あえて、花灯の声に振り返ることなく歩いていく。
「……志田大樹の妹、志田愛瑠に気をつけろ」
大きな右手を、ヒラヒラとさせると、千夏は、燃え盛る紅蓮の炎へ向かって歩いていく。
ーーーーまるで、地獄への入り口だな。
その時、再度震えたスマホのメールを確認する。メールの送信元は、同期で何かと日頃から協力してもらってる鑑識の持田からだった。
件名は、『毛髪鑑定結果』。
「成程ね」
メールを一読した千夏は、ゆるりと唇を持ち上げた。
「了解。相川は、そのまま待機ね、僕もすぐ傍まで来てるから」
スマホの通話を切って、スラックスのポケットに戻すと、花灯に背を向けて、ゆっくりと歩き出す。
「千夏」
あえて、花灯の声に振り返ることなく歩いていく。
「……志田大樹の妹、志田愛瑠に気をつけろ」
大きな右手を、ヒラヒラとさせると、千夏は、燃え盛る紅蓮の炎へ向かって歩いていく。
ーーーーまるで、地獄への入り口だな。
その時、再度震えたスマホのメールを確認する。メールの送信元は、同期で何かと日頃から協力してもらってる鑑識の持田からだった。
件名は、『毛髪鑑定結果』。
「成程ね」
メールを一読した千夏は、ゆるりと唇を持ち上げた。