宙の学校の生徒達も皆、使役霊を使って上手に生活していた。

念写能力のある使役霊にノートをとらせたり、手先が器用な使役霊に理科の実験の手伝いをさせたり。

ヒーリング能力のある使役霊で体育中に怪我をした生徒を治療することもあるし、知能が人間並みにある使役霊に委員業務に参加してもらうこともあった。

一般的に、高度な能力を使う使役霊であるほど、主の霊力が強いことを意味していた。

中には透視能力がある使役霊にカンニングさせる者もいる。
強い霊力をもって使役霊の能力も高いと、バレずにすむことがあり、それは非難されることはなかった。
監視の目すらくぐる使役霊を持つ、ということが評価されるからである。

この世界は、どれだけ高度な霊力と能力の高い使役霊を持つかがすべてだった。