案内されたのは、中庭へと続く広間。中庭に突き出た一角は天井も壁もガラス張りとなっていて、手入れされた庭がよく見渡せた。
「ダリアが見頃でしたので、旦那様がぜひナディアさまとお花見をされたいと」
言われて再度目を向ければ、大輪の花がなんとも豪華なダリアがあちこちに咲いている。
ピンクや白、赤、オレンジ、ブルーとそれは見事だった。使用人に促されガラスの間のソファに腰を掛ける。
「綺麗ですね」
「奥様のお好きな花でしたので、欠かさず手入れをしてまいりました」
リュカの母親のことだろうとすぐにわかった。
使用人のその物言いで、とても慕われていたことが見て取れる。
「素敵な方だったんですね」
「えぇ、それはもう。旦那様のように美しく、聡明なお方でした」
リュカの美しさは母親似だったのか、とリュカの話が聞けて嬉しくなった。
もっと聞いてみたいと思ったが、使用人はお茶の用意をと部屋を出て行ってしまった。
「ナディア、お待たせしてすみません」
「いいえ、待ってなどおりませんので、そんなに慌てなくて大丈夫です」
「ダリアが見頃でしたので、旦那様がぜひナディアさまとお花見をされたいと」
言われて再度目を向ければ、大輪の花がなんとも豪華なダリアがあちこちに咲いている。
ピンクや白、赤、オレンジ、ブルーとそれは見事だった。使用人に促されガラスの間のソファに腰を掛ける。
「綺麗ですね」
「奥様のお好きな花でしたので、欠かさず手入れをしてまいりました」
リュカの母親のことだろうとすぐにわかった。
使用人のその物言いで、とても慕われていたことが見て取れる。
「素敵な方だったんですね」
「えぇ、それはもう。旦那様のように美しく、聡明なお方でした」
リュカの美しさは母親似だったのか、とリュカの話が聞けて嬉しくなった。
もっと聞いてみたいと思ったが、使用人はお茶の用意をと部屋を出て行ってしまった。
「ナディア、お待たせしてすみません」
「いいえ、待ってなどおりませんので、そんなに慌てなくて大丈夫です」