義仲の乳兄弟である兼平と兼光は主のことを昔の馴染みで呼び捨てにしているが、行親と親忠の親子は義仲さまと呼び続けている。本人は気にしていないようだが、対等の関係にはならないのだからけじめはしっかりつけるべきだと行親は考えている。
だがその主である義仲が自分が攫ってきた姫君に夢中で自分が何をすべきか物事をきちんと計れなくなってきている。いまも義仲の暴挙を止めよとばかりに彼の従兄弟である源頼朝が討伐隊を向かわせているとの話がでているというのに。
これは大変だと四天王が集合し、頭を並べてみたものの、結局のところ主に仕えるのが自分たちの役割、いまさら意見しても一蹴されてしまうのが落ちだろう。
「だったら逆に、姫様を義仲さまから離れさせればいいんじゃね?」
だがその主である義仲が自分が攫ってきた姫君に夢中で自分が何をすべきか物事をきちんと計れなくなってきている。いまも義仲の暴挙を止めよとばかりに彼の従兄弟である源頼朝が討伐隊を向かわせているとの話がでているというのに。
これは大変だと四天王が集合し、頭を並べてみたものの、結局のところ主に仕えるのが自分たちの役割、いまさら意見しても一蹴されてしまうのが落ちだろう。
「だったら逆に、姫様を義仲さまから離れさせればいいんじゃね?」