12時を過ぎた私|《シンデレラ》は、ガラスの靴を二度と履かない。


 だけど、ガラスの靴がなくたって、舞台の上を踊り続けることができるかもしれない。


 ブザー音と共に、ゆっくりと舞台の幕が上がっていき、眩しいくらいの照明が私を照らす。


 私の物語は、今日ここで、再び始まったのだ。


 END