わたしは、ぺこりと頭を下げて、用意された部屋がある2階へと上がる。

 そして、ベッドの前にたどり着いたときには、限界だった身体を乱暴に放り投げる気力しか、今のわたしには残っていなかった。

 カレーは美味しかったはずなのに、全く味を覚えていなかった。