だけど、それが『家族の食事』なんだと、教えられたような気がした。 その後、お風呂に入るときに憂ちゃんが『愛美お姉ちゃんと一緒に入りたい!』と言われたのだが、そこはさすがに辞退して(蓮さんが止めてくれた)1人ゆっくりと疲れを取るように湯船に浸かり、早々にベッドの中へと潜り込んだ。 わたしは、久々に両親たちの怒鳴り声が聞こえない夜を過ごしながら、瞼を閉じる。 ――このまま、一生目を覚まさないことを祈りたい気分だった。