――もう自分を傷つけるのは、やめなさい。


「うっ……うっ、うわああああああああああああああっ!」

 わたしは、これまでの人生で、ずっと溜めてきた感情を全てぶつけたかのように、大声を上げて泣いた。

 泣いて泣いて泣いて泣いて、泣き叫んだ。

 いつの間にか、近江家の人たちは、わたしの手を、ぎゅっと握ってくれていて、久瑠実さんも、蓮さんも、憂ちゃんも、わたしを守るように、傍にいてくれる。 

 わたしは、それが嬉しくて、また泣いてしまう。

 もう、わたしの中にあった、業火の如く燃え上がる感情は消えてしまっていたけれど、それでも、泣き続けるわたしの傍には『家族』の人たちがいてくれた。