だから、わたしは隣に来た伊丹の首を、思いっきり絞めてやった。


「……ガッ!! あ、あんた……」

 腐った人間が喚いているが、そんなこと、どうでもよかった。

 抵抗するように必死でわたしの腕を掴んでくるけど、そんなの無駄な抵抗だ。

 ちょっと、うるさいから黙ってほしい。

 首を絞めたら、この馬鹿も何も言わなくなるだろう。

 親指に力を入れて、首を潰してやろう。

 もっと、もっと、もっともっと。

 こいつが苦しめばいいんだ。

「……ガガッ!! ……はぁ!!」

 伊丹の口から、泡のようなものがあふれ出してきた。

 眼も充血して真っ赤になり、あれだけ抵抗していた腕も、今ではだらんとぶらさがっているだけだった。


 ああ、もうすぐだ。

 もうすぐで、ちゃんと黙ってくれるよね?