「くそっ……」
どうしてこうも、わたしは上手くできないのだ。せめて、自分の人間関係くらいは、管理できる人間になりたかった。生まれたころにできた、人間関係は、失敗ばっかりなのだから。
せめて……。
――あなたなんて……。
「やめてっ!」
頭の中で、あの日の言葉が、何度も反復される。
わたしを苦しめるように、その言葉が響く。
「…………はぁはぁ」
ゆっくり深呼吸して、空を見上げると、ちょっとだけ輝いている星が見えた。
そうやって、1時間ほどベンチに座っていたわたしは、ようやく立ち上がることができるまで回復することができた。