そう思った矢先、わたしがこうして孤独になるのは、久しぶりなことに気が付く。
登校初日は憂ちゃんに色々世話をしてもらったし、次の日からは、成り行きで智子がわたしの傍にいてくれた。
だけど、朝の登校は憂ちゃんに適当な理由をつけて先に出てきたので、1人で学校に行って、たった1人で教室の席に座り、時間が過ぎるのを待っている。
嫌がらせを受けていることはさて置いて、わたしにはぴったりの学校生活のはずなのに、どこかにぽっかりと穴が空いたような気持ちになる。
その苛立ちをぶつける様に、わたしは窓からバラバラになった教科書の残骸を散りばめる。
これが奇行に移ったのか、数人のクラスメイトが明らかに嫌悪感を抱いた目でわたしを見ているのが肌でわかった。