これでいい。 これでいいはずなんだ。 ただ、わたしは、最後に智子がどんな顔をしていたのか、振り返ってみることができなかった。 わたしは、体育館裏から帰ってきて、教室で独りさびしく、お弁当を食べる。 だが、久瑠実さんが作ってくれたお弁当は、何故か今日は塩辛くて、わたしは半分以上残してしまった。 午後の授業は、全くといっていいほど、頭に内容が入ってこなかった。