「……結局、智子の思い通りってことになるのかな」 わたしは、先ほど作成した文章を全て消して、「別にいいよ」とだけ返事をした。 休みの日くらいは、ひとりでいたいものだと悪態を吐きつつ、わたしはクローゼットの中にある服を選ぶことにした。 まぁ、わたしには、お出かけ用の服だとか、お気に入りの服なんてないんだけどね。