彼女たちにとっての私は、ずっとつながり続けていきたいと思えるような友達ではなかった。それが証明されたようで、私はすっかり自信を失ってしまった。引きこもっている引け目と相まって、どんどん自分を卑下するようになっていったんだ。
“多くの人に出会って、仲よくなる”なんて、選ばれた人だけが言える言葉なんだ。私なんて、出会ったところで仲よくなれる自信がない。自分にそんな価値を見出せない。
「紺野?」
「あ……ごめん」
「だからって紺野にそうしろって言ってるわけじゃないからな? 怖がりすぎなくてもいいんじゃないかな、って言いたかっただけで」
「うん、わかってる。あ……ありがとう」
ちょっと微妙な顔をしてしまったからだろうか、坂木くんは自分の座る椅子を寄せて、念を押すように言った。
「俺、紺野の味方だからな?」
その途端、引きこもり中にアラタに言われた言葉がよみがえる。
【いつだってミヒロの味方だよ】
「……あ」
アラタだ……やっぱり。坂木くんは、アラタと一緒なんだ。
その言葉は心の支えだったこともあり、私の気持ちを大きく揺さぶった。目頭が熱くなってうつむき、ゆっくり口を開く。
“多くの人に出会って、仲よくなる”なんて、選ばれた人だけが言える言葉なんだ。私なんて、出会ったところで仲よくなれる自信がない。自分にそんな価値を見出せない。
「紺野?」
「あ……ごめん」
「だからって紺野にそうしろって言ってるわけじゃないからな? 怖がりすぎなくてもいいんじゃないかな、って言いたかっただけで」
「うん、わかってる。あ……ありがとう」
ちょっと微妙な顔をしてしまったからだろうか、坂木くんは自分の座る椅子を寄せて、念を押すように言った。
「俺、紺野の味方だからな?」
その途端、引きこもり中にアラタに言われた言葉がよみがえる。
【いつだってミヒロの味方だよ】
「……あ」
アラタだ……やっぱり。坂木くんは、アラタと一緒なんだ。
その言葉は心の支えだったこともあり、私の気持ちを大きく揺さぶった。目頭が熱くなってうつむき、ゆっくり口を開く。



