すぐ背後から声をかけられ、スマホを覗きこまれるかのように、その人の影に覆われた。振り返るとエトジュンこと江藤くんで、目が合ってまた間違えたと気付いた彼は思いきりのけぞった。
「わっ、また紺野だった!」
勝手に勘違いをして、すごく失礼だ。
「すげービビッたー……てか、そのLIME……」
え……? 見られた?
私は、ぞくりとして慌てて画面を消した。こんな乙女ゲーアプリをしていると知られたら、キモいって絶対言われる。そして、江藤くんなら、みんなに広めそうだ。
「彼氏?」
「……え?」
「超ラブラブっぽくて、俺、神谷さんと勘違いしてたからショックだったんだけど……。あ、いや、紺野だとしても、違う意味でなんかショックだな」
私は瞬きをして、江藤くんを見た。その様子からは、実際のLIMEトークだと疑っていなさそうだ。たしかに、トキカプのチャット画面はリアルさを追求していて、LIMEさながらのデザインと仕様だけれど。
「や……あの、彼氏じゃないんだけど……」
「え?」
「す、好きな人? というか……」
「わっ、また紺野だった!」
勝手に勘違いをして、すごく失礼だ。
「すげービビッたー……てか、そのLIME……」
え……? 見られた?
私は、ぞくりとして慌てて画面を消した。こんな乙女ゲーアプリをしていると知られたら、キモいって絶対言われる。そして、江藤くんなら、みんなに広めそうだ。
「彼氏?」
「……え?」
「超ラブラブっぽくて、俺、神谷さんと勘違いしてたからショックだったんだけど……。あ、いや、紺野だとしても、違う意味でなんかショックだな」
私は瞬きをして、江藤くんを見た。その様子からは、実際のLIMEトークだと疑っていなさそうだ。たしかに、トキカプのチャット画面はリアルさを追求していて、LIMEさながらのデザインと仕様だけれど。
「や……あの、彼氏じゃないんだけど……」
「え?」
「す、好きな人? というか……」