大田くんと坂木くんは、ふたりでボケとツッコミみたいな掛け合いをしている。なにより、そういう文面て私たち一年が考えていいのだろうか。図書委員長の先輩に頼んだほうがいいと思うのだけれど。
私は言い合っているふたりをよそに、神谷さんにそっと声をかける。
「それ……各委員会の委員長さんに依頼文書作って、締め切り決めて提出をお願いしたほうがいいんじゃ……」
すると、それをしっかり耳に入れていた坂木くんが、初めて気付いたような顔で手を打った。
「そういや、そうだな。たしかに」
「でも……面倒だな」
すかさず、大田くんがぼそりとつぶやく。そこで、神谷さんがすっと手を上げた。
「私、家にパソコンがあるから、一緒に文面だけ考えてくれたら、作成してくるわ」
「助かる」
大田くんはかぶせ気味にそう言ってうなずいた。彼は、やる気があるのかないのかわからない。
「あ、あと、同じクラスの各委員会の人に頼んだら早いんじゃないかな? たしか、また来週あたり委員会の集まりがあったような気がするから、その直前にお願いしたら、渡してくれるんじゃないかと思うんだけど」
私は言い合っているふたりをよそに、神谷さんにそっと声をかける。
「それ……各委員会の委員長さんに依頼文書作って、締め切り決めて提出をお願いしたほうがいいんじゃ……」
すると、それをしっかり耳に入れていた坂木くんが、初めて気付いたような顔で手を打った。
「そういや、そうだな。たしかに」
「でも……面倒だな」
すかさず、大田くんがぼそりとつぶやく。そこで、神谷さんがすっと手を上げた。
「私、家にパソコンがあるから、一緒に文面だけ考えてくれたら、作成してくるわ」
「助かる」
大田くんはかぶせ気味にそう言ってうなずいた。彼は、やる気があるのかないのかわからない。
「あ、あと、同じクラスの各委員会の人に頼んだら早いんじゃないかな? たしか、また来週あたり委員会の集まりがあったような気がするから、その直前にお願いしたら、渡してくれるんじゃないかと思うんだけど」