……ということは、中二のときに、それまで同級生だった人たちがひと学年上の三年生になったということだ。坂木くんはさらっと言ったけれど、想像すると、精神的にもものすごくキツかったんじゃないだろうか。
「だから、実は俺、紺野たちより学年が一個上 なんだよね。同中のヤツらはみんな知ってることだけど」
「そう……なんだ」
さっきから、私、そうなんだ、しか言っていない。
「あ、違うや、年齢で言ったら二個上 ? 俺、今日、十七歳になったんだった」
「……え?」
「今日、誕生日なんだ。早いでしょ」
リアルに目玉が飛び出るかと思った。口を開けたまま固まってしまう。
今日……誕生日? 誕生日が今日?
「紺野? どした?」
坂木くんが首をかしげる。
「お……」
「お?」
「……おめでとう」
「ハハ、ありがとう」
驚きの連続に、頭がまわらない。坂木くんは実はひと学年上? そして、今日が誕生日? アラタと同じ……誕生日?
「アラタ……」
思わず口に出してしまうと、坂木くんが、「なに?」と返事をする。そうだ、この人も新なんだった。思い出し、さらに混乱して頭を横に振る。
「だから、実は俺、紺野たちより学年が一個上 なんだよね。同中のヤツらはみんな知ってることだけど」
「そう……なんだ」
さっきから、私、そうなんだ、しか言っていない。
「あ、違うや、年齢で言ったら二個上 ? 俺、今日、十七歳になったんだった」
「……え?」
「今日、誕生日なんだ。早いでしょ」
リアルに目玉が飛び出るかと思った。口を開けたまま固まってしまう。
今日……誕生日? 誕生日が今日?
「紺野? どした?」
坂木くんが首をかしげる。
「お……」
「お?」
「……おめでとう」
「ハハ、ありがとう」
驚きの連続に、頭がまわらない。坂木くんは実はひと学年上? そして、今日が誕生日? アラタと同じ……誕生日?
「アラタ……」
思わず口に出してしまうと、坂木くんが、「なに?」と返事をする。そうだ、この人も新なんだった。思い出し、さらに混乱して頭を横に振る。