週明けの月曜日。放課後に坂木くんとふたりで図書室へと向かった。私たちが図書委員だから一緒に歩いているとは知らない人たちがほとんどで、廊下を歩くと、帰り支度を終えた同じ一年の他のクラスの人たちから、じろじろと見られる。
視線が痛くて、居心地がすごく悪い。先週、委員会の話し合いに向かったときもだったけれど、たくさんの人が行き交っている廊下で注目されるのは、恐怖でしかない。一年前の悪夢がフラッシュバックするようで、胃もムカムカしてくる。
「新、どこ行くのー?」
「図書室」
「うっそ、まじめー」
「当番なんだ」
「おーい、坂木、どっか寄って帰らね?」
「悪いけど、今週は図書当番。来週行こう」
友達から何度も声をかけられ、坂木くんはひとつひとつ答えていきながら歩く。私は、空気のように気配を消して、ちょっと距離を取ってついていった。
図書室に着き、カウンターの中に入る。壁際にあるカウンター内は、横に二畳分くらいで奥行きはあまりない。私たちは、並んで椅子一脚分くらい離れ、折りたたみ椅子を開いて腰かけた。
「人、いなくない?」
「……うん」
視線が痛くて、居心地がすごく悪い。先週、委員会の話し合いに向かったときもだったけれど、たくさんの人が行き交っている廊下で注目されるのは、恐怖でしかない。一年前の悪夢がフラッシュバックするようで、胃もムカムカしてくる。
「新、どこ行くのー?」
「図書室」
「うっそ、まじめー」
「当番なんだ」
「おーい、坂木、どっか寄って帰らね?」
「悪いけど、今週は図書当番。来週行こう」
友達から何度も声をかけられ、坂木くんはひとつひとつ答えていきながら歩く。私は、空気のように気配を消して、ちょっと距離を取ってついていった。
図書室に着き、カウンターの中に入る。壁際にあるカウンター内は、横に二畳分くらいで奥行きはあまりない。私たちは、並んで椅子一脚分くらい離れ、折りたたみ椅子を開いて腰かけた。
「人、いなくない?」
「……うん」



