受け取ると、坂木くんは頭をかいて笑った。
「俺さ、紺野の名前をなんて呼ぼうかずっと迷ってたんだ。エトジュンとオオタンとカミヤンはすぐ出てきたんだけど、紺野にコンノンって言うの、なんか変だなと思って」
「あぁ……」
たしかに、坂木くんはすぐにみんなをあだ名で呼ぶのに、私にだけ苗字呼びのままだった。
「下の名前で呼んでも大丈夫?」
「……うん」
照れくささを押し殺してうなずくと、坂木くんは車に戻りながら、眩しい笑顔を見せた。気付くと、いつの間にかやんでいた雨。雲の隙間から射す光がキラキラと地面に落ちてくる。水たまりに映ったボブヘアの私は、案外悪くない。
「じゃあな、美尋」
「うん、バイバイ」
私は、手を振って心からの笑顔を返した。
「また明日、学校で!」
おわり
「俺さ、紺野の名前をなんて呼ぼうかずっと迷ってたんだ。エトジュンとオオタンとカミヤンはすぐ出てきたんだけど、紺野にコンノンって言うの、なんか変だなと思って」
「あぁ……」
たしかに、坂木くんはすぐにみんなをあだ名で呼ぶのに、私にだけ苗字呼びのままだった。
「下の名前で呼んでも大丈夫?」
「……うん」
照れくささを押し殺してうなずくと、坂木くんは車に戻りながら、眩しい笑顔を見せた。気付くと、いつの間にかやんでいた雨。雲の隙間から射す光がキラキラと地面に落ちてくる。水たまりに映ったボブヘアの私は、案外悪くない。
「じゃあな、美尋」
「うん、バイバイ」
私は、手を振って心からの笑顔を返した。
「また明日、学校で!」
おわり



