「そ、そんな感じ」
すると、坂木くんの顔色が変わった。腕を組み、睨むような顔を寄せてくる。折りたたみ椅子がギッと鳴り、私は首をすぼめた。
「いやいや、ダメでしょ。なにしてるの? 紺野」
「だって……」
「いろいろすっ飛ばして、彼氏が欲しいってこと? 普通、身近な人とか友達からでしょ、そういうのは」
「身近な人……友達……」
復唱すると、こちらへ前のめりになっていた坂木くんと目が合う。妙な空気が流れ、またお互いにそれとなく視線を外した。それから、パチパチとオセロの音だけが、静かな図書室に響き続ける。
「ハハ……」
私はなんだか笑えてきて、コマを返しながら口を開いた。
「坂木くんて、人のことを真剣に考えてくれるよね。そういうところが周りのみんなを惹きつけるんだと思う」
「そうかな」
「うん。私も坂木くんみたいになりたい」
そう言って微笑むと、坂木くんは唇を引っこめて、こめかみをかいた。神谷さんのときと一緒で、お互いのいいところを言い合うと、ちょっと気恥ずかしい。でも、相手の無防備な表情が見られて、得をしたような気持ちになる。
「あ」
すると、坂木くんの顔色が変わった。腕を組み、睨むような顔を寄せてくる。折りたたみ椅子がギッと鳴り、私は首をすぼめた。
「いやいや、ダメでしょ。なにしてるの? 紺野」
「だって……」
「いろいろすっ飛ばして、彼氏が欲しいってこと? 普通、身近な人とか友達からでしょ、そういうのは」
「身近な人……友達……」
復唱すると、こちらへ前のめりになっていた坂木くんと目が合う。妙な空気が流れ、またお互いにそれとなく視線を外した。それから、パチパチとオセロの音だけが、静かな図書室に響き続ける。
「ハハ……」
私はなんだか笑えてきて、コマを返しながら口を開いた。
「坂木くんて、人のことを真剣に考えてくれるよね。そういうところが周りのみんなを惹きつけるんだと思う」
「そうかな」
「うん。私も坂木くんみたいになりたい」
そう言って微笑むと、坂木くんは唇を引っこめて、こめかみをかいた。神谷さんのときと一緒で、お互いのいいところを言い合うと、ちょっと気恥ずかしい。でも、相手の無防備な表情が見られて、得をしたような気持ちになる。
「あ」



