坂木くんは、まるであやすように私の頭を撫で、微笑んだ。涙で目が潤んでいるからだろうか、坂木くんがキラキラと見える。
「あとさ、俺が言いたかったのはさ、紺野は変な努力をしなくてもいいところがあるし、それに気付いてくれるヤツはいるよ、ってことだったんだけどね」
「私は、そんなふうに言ってもらえる人間じゃないよ」
鼻をすすり、白いコマを置いてそう言うと、小さな沈黙ができた。坂木くんへ目を戻すと、彼は私の言葉に不服そうな顔をしている。
「友達でも友達じゃなくてもみんなに平等に協力したり、思いやったりするところ、いいと思うよ。紺野がカミヤンを助けようとしているとこ何度も見たけど、かっこいいって思ったもん」
「あれは……」
「カミヤンが紺野のこと好きになるの、わかるよ」
……これだ、江藤くんが言っていた、ナチュラルタラシ。顔が火照ってきた私は、返す言葉が見つからず、ちらりと坂木くんの目を見てから、オセロへとまた視線を戻す。
坂木くんは頭のうしろで手を組んで、背中を折りたたみ椅子の背に預けた。空気がふっとほどける。
「あとさ、俺が言いたかったのはさ、紺野は変な努力をしなくてもいいところがあるし、それに気付いてくれるヤツはいるよ、ってことだったんだけどね」
「私は、そんなふうに言ってもらえる人間じゃないよ」
鼻をすすり、白いコマを置いてそう言うと、小さな沈黙ができた。坂木くんへ目を戻すと、彼は私の言葉に不服そうな顔をしている。
「友達でも友達じゃなくてもみんなに平等に協力したり、思いやったりするところ、いいと思うよ。紺野がカミヤンを助けようとしているとこ何度も見たけど、かっこいいって思ったもん」
「あれは……」
「カミヤンが紺野のこと好きになるの、わかるよ」
……これだ、江藤くんが言っていた、ナチュラルタラシ。顔が火照ってきた私は、返す言葉が見つからず、ちらりと坂木くんの目を見てから、オセロへとまた視線を戻す。
坂木くんは頭のうしろで手を組んで、背中を折りたたみ椅子の背に預けた。空気がふっとほどける。



