授業が終わる間際まで居眠りしていた大田くんの頬を、坂木くんがつつく。大田くんは結局、ほとんどこんな感じだった。目が開いてもまたうつらうつらと微睡んでいる。
とうとう鐘が鳴ってしまい、私は大田くんの肩を揺らした。
「大田くん、起きて」
すると、またいつかのように手をパッとつかまれ、大田くんがガタンッと椅子の音を響かせた。私をまた刺客だと思ったのだろうか。
「あ、ごめん、また」
椅子の音で注目され、手を握られているのを見られて、周りの目が一気に好奇の色になる。さっきのこともあって、なおさらどういう仲なのかを疑われているみたいだ。そうじゃなくても、私の周りにこの四人が集まって不思議だと思われていそうなのに。
……あれ? そういえば、と私は思った。あんなに怖かったみんなからの注目の視線が、怖くない。
先生が授業の終わりを告げ休み時間に入ると、解散しようとした私たちを坂木くんが呼び止めた。
「なーなー、せっかく集まってるから、ウノしない?」
「ウノ? そんなの……」
「あるんだな。家から持ってきた。妹のだけど」
とうとう鐘が鳴ってしまい、私は大田くんの肩を揺らした。
「大田くん、起きて」
すると、またいつかのように手をパッとつかまれ、大田くんがガタンッと椅子の音を響かせた。私をまた刺客だと思ったのだろうか。
「あ、ごめん、また」
椅子の音で注目され、手を握られているのを見られて、周りの目が一気に好奇の色になる。さっきのこともあって、なおさらどういう仲なのかを疑われているみたいだ。そうじゃなくても、私の周りにこの四人が集まって不思議だと思われていそうなのに。
……あれ? そういえば、と私は思った。あんなに怖かったみんなからの注目の視線が、怖くない。
先生が授業の終わりを告げ休み時間に入ると、解散しようとした私たちを坂木くんが呼び止めた。
「なーなー、せっかく集まってるから、ウノしない?」
「ウノ? そんなの……」
「あるんだな。家から持ってきた。妹のだけど」