「どうしたの、じゃないだろ。あんな青い顔で出ていって。心配だからカミヤンと様子見に来たんだよ。大丈夫か? 紺野」
鼻を鳴らした坂木くんは、私の顔を覗きこんだ。まるで、あの土曜日のことなどなかったかのような態度だ。
「だ……」
三日ほど話をしていなかっただけで、なぜかすごく久しぶりな気持ちになる。坂木くんにも自分にも腹を立てていたはずなのに、“心配だから”“大丈夫か?”の言葉に、涙腺が刺激された。さっきもトイレで泣いたから、こすった目尻が痛む。
「大丈夫……」
上ずった 声を絞り出すと、坂木くんが腰に手をあてて眉を下げ、息をついた。
「すぐにホームルームが始まったから事情を知らないんだけど、なにかあった? カミヤンに聞いても、よくわからなかったって言うし」
坂木くんは、振り返って神谷さんを見た。神谷さんは、私が登校したときにはすでに自分の席についていたけれど、おそらくLIMEがまわってきたということも、人づてに聞いたということもなさそうだ。私と三人組のやりとりを目撃していたとしても、なにを話していたかはわからないだろう。
鼻を鳴らした坂木くんは、私の顔を覗きこんだ。まるで、あの土曜日のことなどなかったかのような態度だ。
「だ……」
三日ほど話をしていなかっただけで、なぜかすごく久しぶりな気持ちになる。坂木くんにも自分にも腹を立てていたはずなのに、“心配だから”“大丈夫か?”の言葉に、涙腺が刺激された。さっきもトイレで泣いたから、こすった目尻が痛む。
「大丈夫……」
上ずった 声を絞り出すと、坂木くんが腰に手をあてて眉を下げ、息をついた。
「すぐにホームルームが始まったから事情を知らないんだけど、なにかあった? カミヤンに聞いても、よくわからなかったって言うし」
坂木くんは、振り返って神谷さんを見た。神谷さんは、私が登校したときにはすでに自分の席についていたけれど、おそらくLIMEがまわってきたということも、人づてに聞いたということもなさそうだ。私と三人組のやりとりを目撃していたとしても、なにを話していたかはわからないだろう。



