それはたぶん、私が見られているんじゃないかな、とは言えなかった。あえて首をかしげる仕草をすると、大田くんも同じようにして、納得いかないように顔を正面へと戻す。
「ねーねー、紺野さん」
そこに、離れた席で話しこんでいた女子が三人、意を決したように腰を上げて私の席まで来た。この人たちは、以前体育館で神谷さんの過去の噂話をしていた三人組だ。
私はなにを言われるのだろうと身構えて、背筋を伸ばした。まさか喧嘩をふっかけられるとかじゃないよね? そこまでのことをした覚えはないし。
すると、彼女たちの中のひとりが、自分のスマホを手早くタップして、その画面をこちらへ見せてくる。
「誰発信の情報だかわからないんだけどさ、昨日の夜、こんなのがまわってきたんだ。これ、本当?」
私はそのLIME画面を見て、どの部分のことを言っているのか探した。けれど、“引きこもり”との単語を真ん中あたりに見つけ、体を瞬時に強張らせる。
【一年一組の紺野さんて、中三のときずっと引きこもりだったらしいよ。よくこの高校入れたよね】
「ねーねー、紺野さん」
そこに、離れた席で話しこんでいた女子が三人、意を決したように腰を上げて私の席まで来た。この人たちは、以前体育館で神谷さんの過去の噂話をしていた三人組だ。
私はなにを言われるのだろうと身構えて、背筋を伸ばした。まさか喧嘩をふっかけられるとかじゃないよね? そこまでのことをした覚えはないし。
すると、彼女たちの中のひとりが、自分のスマホを手早くタップして、その画面をこちらへ見せてくる。
「誰発信の情報だかわからないんだけどさ、昨日の夜、こんなのがまわってきたんだ。これ、本当?」
私はそのLIME画面を見て、どの部分のことを言っているのか探した。けれど、“引きこもり”との単語を真ん中あたりに見つけ、体を瞬時に強張らせる。
【一年一組の紺野さんて、中三のときずっと引きこもりだったらしいよ。よくこの高校入れたよね】



