私が心配しなくても、神谷さんからも坂木くんからも声をかけられることなく、昼休みになった。中庭のベンチでお弁当をひとり食べながら、私は空いた隣を見る。
『来週からも、ここで一緒に食べていい?』
『私が紺野さんを追い払って、ひとりで食べたいとでも思うの?』
神谷さんがそう言っていたことを思い出し、手首がうずいた。一緒にお弁当を食べたのはあの日一回だけなのに、なぜだろう、こんなにひとりきりだということを意識してしまうのは。
午後一番にあった体育は、先週から引き続き、バレーだった。男子もそのままバスケで、同じ体育館を半分に分け、試合形式でプレイする。
私は、先生に手首のことを報告して、見学することになった。壁に背をつけて体育座りをし、みんなが試合をしているのを眺める。
ピーッとホイッスルの音が響き、ひとつ目の試合が終わる。次の試合には神谷さんも出るようだ。スタイルがよくてスポーツが得意そうに見える神谷さんだけれど、よく見ると、ミスが目立つ。球技は得意じゃないようだ。
『来週からも、ここで一緒に食べていい?』
『私が紺野さんを追い払って、ひとりで食べたいとでも思うの?』
神谷さんがそう言っていたことを思い出し、手首がうずいた。一緒にお弁当を食べたのはあの日一回だけなのに、なぜだろう、こんなにひとりきりだということを意識してしまうのは。
午後一番にあった体育は、先週から引き続き、バレーだった。男子もそのままバスケで、同じ体育館を半分に分け、試合形式でプレイする。
私は、先生に手首のことを報告して、見学することになった。壁に背をつけて体育座りをし、みんなが試合をしているのを眺める。
ピーッとホイッスルの音が響き、ひとつ目の試合が終わる。次の試合には神谷さんも出るようだ。スタイルがよくてスポーツが得意そうに見える神谷さんだけれど、よく見ると、ミスが目立つ。球技は得意じゃないようだ。