「だって、LIMEしてたじゃん」
「してないって。なんだよそれ、身に覚えがないんだけど」
江藤くんと坂木くんの問答を聞きながら、私は江藤くんにスマホを見られたときのことを思い出した。心拍が速まりだし、冷や汗が出てくる。
ちょっと待って。ここで“じゃあ、あのアラタは誰なんだ?”って質問がくれば、私はなんて答えれば……。
「え? じゃあ、紺野が好きなのって、坂木じゃなかったってこと?」
江藤くんのまさかの発言に、みんなの目が点になった。私も、予想のはるか上をいく言葉に体が一瞬で強張り、目を見開く。
「やべ。いや、今のは違って……その、今日は紺野に協力するつもりで坂木を誘ったからさ。俺の勘違いだったのかなって」
「どういう意味? もともと江藤くんと紺野さんは今日会うつもりだったってこと?」
神谷さんが怪訝そうな顔で江藤くんに詰め寄ると、墓穴を掘った江藤くんがあとずさる。
「いや、それは、あの」
「お客さん、どうぞー」
「してないって。なんだよそれ、身に覚えがないんだけど」
江藤くんと坂木くんの問答を聞きながら、私は江藤くんにスマホを見られたときのことを思い出した。心拍が速まりだし、冷や汗が出てくる。
ちょっと待って。ここで“じゃあ、あのアラタは誰なんだ?”って質問がくれば、私はなんて答えれば……。
「え? じゃあ、紺野が好きなのって、坂木じゃなかったってこと?」
江藤くんのまさかの発言に、みんなの目が点になった。私も、予想のはるか上をいく言葉に体が一瞬で強張り、目を見開く。
「やべ。いや、今のは違って……その、今日は紺野に協力するつもりで坂木を誘ったからさ。俺の勘違いだったのかなって」
「どういう意味? もともと江藤くんと紺野さんは今日会うつもりだったってこと?」
神谷さんが怪訝そうな顔で江藤くんに詰め寄ると、墓穴を掘った江藤くんがあとずさる。
「いや、それは、あの」
「お客さん、どうぞー」



