「映画観てた の? 神谷さん」
「そうだけど」
江藤くんに話しかけられ、神谷さんは無表情に戻っている。
「このあと、なにか予定ある? 俺ら今から〇〇パーク行くんだけど、一緒に行かない? 大田ともさ、さっき偶然会って合流したばっかなんだ。せっかくだし、みんなで遊ぼうよ」
江藤くんは、ダブルデートにならずに申し訳ないと思っているのか、ちらりと私を見た。うつむいたままでもその視線に気付き、もっと居心地が悪くなる。
「エトジュン、ふたりにはふたりの予定があるだろうから、無理に誘うなよ」
坂木くんが江藤くんの肩に手をのせ、あきれたようにたしなめた。大田くんも、うしろでうなずいている。
「おいおい、クラスメイトだし、親睦深めるいい機会じゃん。ね、神谷さん、どう?」
江藤くんは引き下がるつもりがない。まるで頼みこむような仕草で神谷さんに詰め寄る。神谷さんは、私を見た。
「……紺野さんがいいなら、いいけど」
神谷さんの言葉に、江藤くんは、しめた、とばかりの顔をする。
「いいよな? 紺野。一緒に遊ぼうぜ。俺ら、友達だろ?」
「そうだけど」
江藤くんに話しかけられ、神谷さんは無表情に戻っている。
「このあと、なにか予定ある? 俺ら今から〇〇パーク行くんだけど、一緒に行かない? 大田ともさ、さっき偶然会って合流したばっかなんだ。せっかくだし、みんなで遊ぼうよ」
江藤くんは、ダブルデートにならずに申し訳ないと思っているのか、ちらりと私を見た。うつむいたままでもその視線に気付き、もっと居心地が悪くなる。
「エトジュン、ふたりにはふたりの予定があるだろうから、無理に誘うなよ」
坂木くんが江藤くんの肩に手をのせ、あきれたようにたしなめた。大田くんも、うしろでうなずいている。
「おいおい、クラスメイトだし、親睦深めるいい機会じゃん。ね、神谷さん、どう?」
江藤くんは引き下がるつもりがない。まるで頼みこむような仕草で神谷さんに詰め寄る。神谷さんは、私を見た。
「……紺野さんがいいなら、いいけど」
神谷さんの言葉に、江藤くんは、しめた、とばかりの顔をする。
「いいよな? 紺野。一緒に遊ぼうぜ。俺ら、友達だろ?」



