【なんかさ、最近教室でよく目が合わない? ……て、俺がミヒロを見てるからか】
【ミヒロといると、落ち着くな】
【俺、まだ話したりないかも。もうちょっとミヒロと一緒にいてもいい?】
今回は、かなり甘めな台詞が多い。私は、いつもは思いきり楽しめるのだけれど、途中から赤面してしまい、画面を直視できなくなった。
……さ……坂木くんに言われてるみたいだ。
前回の進化で、アラタがいっそう坂木くんみたいになってしまったため、どうしても坂木くんに言われたり触れられたりしている想像をしてしまうのだ。しかもストーリー後半でハグされるシーンも出てきて、私は思わずスマホを裏返してベッドに押しつけてしまう。
「し……心臓に悪い」
坂木くんに対する罪悪感を覚えた私は、今日はもうトキカプをするのはやめにした。
翌日の金曜日。学校に着くと、昇降口で江藤くんと同じになった。
「よう」
いつもなら挨拶なんてしないのに、なぜか声をかけられてびくりとする。昨日の昼に、少し話をしたからだろうか。
「お……おはよう」
「紺野ってさ、中三のとき不登校だったんだな」
【ミヒロといると、落ち着くな】
【俺、まだ話したりないかも。もうちょっとミヒロと一緒にいてもいい?】
今回は、かなり甘めな台詞が多い。私は、いつもは思いきり楽しめるのだけれど、途中から赤面してしまい、画面を直視できなくなった。
……さ……坂木くんに言われてるみたいだ。
前回の進化で、アラタがいっそう坂木くんみたいになってしまったため、どうしても坂木くんに言われたり触れられたりしている想像をしてしまうのだ。しかもストーリー後半でハグされるシーンも出てきて、私は思わずスマホを裏返してベッドに押しつけてしまう。
「し……心臓に悪い」
坂木くんに対する罪悪感を覚えた私は、今日はもうトキカプをするのはやめにした。
翌日の金曜日。学校に着くと、昇降口で江藤くんと同じになった。
「よう」
いつもなら挨拶なんてしないのに、なぜか声をかけられてびくりとする。昨日の昼に、少し話をしたからだろうか。
「お……おはよう」
「紺野ってさ、中三のとき不登校だったんだな」



