「うん。すっごく素敵……」
大田くんに続いて、神谷さんも感心したようにうなずく。出しゃばってしまったとうなだれていた私は、その声におずおずと顔を上げた。
「紺野、やっぱりすごいじゃん!」
そう言いながら、坂木くんが私の背中を軽く叩く。
「アドバイスが的確だし、ポンポンといい案が出てくるし、尊敬なんだけど」
「いや……私は、ただ、ちょっと思ったことを口にしただけで」
「ちょっと思ったことにセンスがあるから、すごいのよ」
神谷さんもかぶせてくる。私は褒められ慣れていないので、なんて言っていいのかわからず、とりあえず頭を下げた。
「ど……どうも」
この前と同じで、たとえようのないフワフワした気持ちになる。
教室という空間の中ではうまく立ちまわることができないのに、なんでだろうか、この図書室でこのメンバーの中だと、思ったことをちゃんと伝えることができる。
人数の問題なのかな。ここだと、周囲からの視線というものに不必要に怯えなくてすむし。それに、このメンバーは、私をちゃんとひとりの人間として見てくれているってわかるからかもしれない。
大田くんに続いて、神谷さんも感心したようにうなずく。出しゃばってしまったとうなだれていた私は、その声におずおずと顔を上げた。
「紺野、やっぱりすごいじゃん!」
そう言いながら、坂木くんが私の背中を軽く叩く。
「アドバイスが的確だし、ポンポンといい案が出てくるし、尊敬なんだけど」
「いや……私は、ただ、ちょっと思ったことを口にしただけで」
「ちょっと思ったことにセンスがあるから、すごいのよ」
神谷さんもかぶせてくる。私は褒められ慣れていないので、なんて言っていいのかわからず、とりあえず頭を下げた。
「ど……どうも」
この前と同じで、たとえようのないフワフワした気持ちになる。
教室という空間の中ではうまく立ちまわることができないのに、なんでだろうか、この図書室でこのメンバーの中だと、思ったことをちゃんと伝えることができる。
人数の問題なのかな。ここだと、周囲からの視線というものに不必要に怯えなくてすむし。それに、このメンバーは、私をちゃんとひとりの人間として見てくれているってわかるからかもしれない。



