「うーん……パソコンでフリー素材のイラストを入れるか……あ、せっかくだから、この新聞を作成した広報委員会の紹介として、委員みんなの集合写真を載せてもいいんじゃないかな。“私たちが作成しました”って感じで。遠目の作成風景だけじゃなくて作成者の顔がわかったら、みんなもっと新聞に親しみを持てるし、ちゃんと読んでくれる気がする」
「……ぐ」
大田くんはちょっとためらったような顔をして、うめいた。
「名案だが……恥ずいな」
「それなら……」
私は、各委員会の紹介を円のように配置し、真ん中に生徒会紹介を持ってきて、まるで花のようなレイアウトを鉛筆で書いた。
「こういうふうにしたら、空白なくなるんじゃないかな」
カウンター周りが、沈黙に包まれる。大田くんは、眉間にシワを寄せて自分の下唇を軽くつまんだ。
「俺らの数日間が、ものの数秒で覆った……」
「あ! 違う、ごめんなさい! ただ、こういう見せ方もあるんじゃないかな、って提案なだけで」
不快な気持ちにさせてしまったと思った私は、両手のひらを見せて早口で謝る。けれど、大田くんは、「……いや」と言って、ゆっくりと一回顔を横に振った。
「超いい」
「……ぐ」
大田くんはちょっとためらったような顔をして、うめいた。
「名案だが……恥ずいな」
「それなら……」
私は、各委員会の紹介を円のように配置し、真ん中に生徒会紹介を持ってきて、まるで花のようなレイアウトを鉛筆で書いた。
「こういうふうにしたら、空白なくなるんじゃないかな」
カウンター周りが、沈黙に包まれる。大田くんは、眉間にシワを寄せて自分の下唇を軽くつまんだ。
「俺らの数日間が、ものの数秒で覆った……」
「あ! 違う、ごめんなさい! ただ、こういう見せ方もあるんじゃないかな、って提案なだけで」
不快な気持ちにさせてしまったと思った私は、両手のひらを見せて早口で謝る。けれど、大田くんは、「……いや」と言って、ゆっくりと一回顔を横に振った。
「超いい」



