【短編】されど歪んだ愛した悪魔は知らない
現代ファンタジー
完
0
あさぎかな/著
- 作品番号
- 1651863
- 最終更新
- 2021/10/31
- 総文字数
- 11,197
- ページ数
- 8ページ
- ステータス
- 完結
- いいね数
- 0
- ランクイン履歴
-
総合38位(2021/11/04)
現代ファンタジー5位(2023/02/01)
ファンタジー49位(2023/02/01)
恋愛ファンタジー30位(2023/02/01)
- ランクイン履歴
-
総合38位(2021/11/04)
現代ファンタジー5位(2023/02/01)
ファンタジー49位(2023/02/01)
恋愛ファンタジー30位(2023/02/01)
「舌に油でも塗っているのかしら。だから悪魔は口が達者だっていわれるのね」
「うん、君のそういうドライな所もいい。僕は君が好きだ。愛している」
「はいはい」
彼女は悪魔を嫌悪するが、ついてくる悪魔との会話を別段嫌ってはいなかった。
彼女自身、修道服を着ているのは武装と同じなのだろう。「自分はまだ大丈夫だと」言い聞かせるため、薄く脆い自尊心だと悪魔は分析する。
「うんうん、いいですね。本当に素晴らしい」
ちろり、と悪魔は舌なめずりをする。
美しく尊い魂ほど、あっさりと砕けてその色を変えるのだ。
堕落する瞬間が愛おしくて──それが見たくて人と仲良くしようと、言葉巧みに取り入る。
「うん、君のそういうドライな所もいい。僕は君が好きだ。愛している」
「はいはい」
彼女は悪魔を嫌悪するが、ついてくる悪魔との会話を別段嫌ってはいなかった。
彼女自身、修道服を着ているのは武装と同じなのだろう。「自分はまだ大丈夫だと」言い聞かせるため、薄く脆い自尊心だと悪魔は分析する。
「うんうん、いいですね。本当に素晴らしい」
ちろり、と悪魔は舌なめずりをする。
美しく尊い魂ほど、あっさりと砕けてその色を変えるのだ。
堕落する瞬間が愛おしくて──それが見たくて人と仲良くしようと、言葉巧みに取り入る。
- あらすじ
- 終末とも呼べるゾンビだらけの世界。
シスターは一人の悪魔と出会う。旅をするシスターはゾンビを倒す元派遣執行官だった。悪魔はシスターの破天荒ぶりに驚きつつも興味を持つ。
その悪魔は人間が堕落し魂が濁るのを待っていたのだが、シスターと関わっていくうちに、変わっていったのは悪魔自身だった。
※【その想いの意味を悪魔が知った日】からタイトルと内容を一部改修しています。
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