「うわあ!」 布団を跳ね飛ばして飛び起きた。目の前には畳6畳の自分の部屋が広がっている。じっとりと額ににじんだ汗を拭うと、タンクトップから出ていた腕に擦り傷を見つけた。 「え……」 昨日寝るまでにはなかった傷……。 「ま……、マジか……」 思わずつぶやいた言葉が重たく布団の上に落ちる。自分は、とんでもない夢を見てしまったらしい。