次の言葉を待つ間が、なぜか永遠のように長く感じた。 「わた、しの……知ってる人?」 「ああ」 「誰?」 「……同じクラスの、上羽心春」 そう言うと、敦斗は照れくさそうに笑った。その笑顔に、美桜はなぜか泣きたくなった。