《七月八日》

期末テストが終わった。
帰りに、同じクラスの加藤くんにライン教えてって声をかけられて、夜ごはんのあとにテレビを見てたら、花火大会に行こうってラインで誘われた。
びっくりしてちょっと挙動不審になってたら、横にいた優也にラインを見られた。覗き見するなんて、最低。
彼氏できたの? って聞いてくるから、ふつーに花火に誘われただけって言ったら、優也の顔が怒ってた。あたしが誰と花火行こうと優也には関係ないのに。
ムカつくから、優也の目の前で花火に行くよって加藤くんに返事した。そうしたら、ひさしぶりに怖い目で睨まれた。
どうしてあたしが睨まれなきゃいけないのかわからない。
だって、あたしは知ってる。優也も、クラスの女の子たちとグループで花火大会に行く約束してるって。
優也はお風呂から出てきても、なんだか機嫌が悪かった。意味わかんない。