そのとき、温かい感触に包まれた。
「……!?」
私は陽太に、抱きしめられていた。
「ごめんな」
陽太が言った。背中に触れる手が震えていた。
「約束守れなくて、気づかなくてごめんな」
『俺が絶対、光里を守るから』
あの日の約束ーー覚えていてくれたんだ。
私だけじゃなかったんだ。
やっぱり陽太は、変わっていなかった。
「俺もずっと、光里に言いたかったことがある」
と、陽太は言った。
「好きだ」
「……え」
聞き間違いだろうか、と思った。
好きって、陽太が、私のことを好きって……。
「か、彼女は?」
とっさに出た言葉に、今度は陽太が驚いた顔をする。
「え?俺、彼女いないけど」
「え?」
ああ、と納得したように、陽太が頭を抱えた。
「そっか……光里もあの噂、知ってたのか」
「みんな知ってると思う」
思わず突っ込んでしまった。
自覚がないところも、変わっていない。
でもーー
「でも、清水さんが付き合ってるって……いや、付き合ってるとは言ってないけど」
尋ねたら、「そうだよ」と清水さんはたしかに言った。
清水さんが嘘をついたということだろうか。どうしてそんな嘘を……やっぱり、清水さんは陽太のことを好きなんじゃ。
「……!?」
私は陽太に、抱きしめられていた。
「ごめんな」
陽太が言った。背中に触れる手が震えていた。
「約束守れなくて、気づかなくてごめんな」
『俺が絶対、光里を守るから』
あの日の約束ーー覚えていてくれたんだ。
私だけじゃなかったんだ。
やっぱり陽太は、変わっていなかった。
「俺もずっと、光里に言いたかったことがある」
と、陽太は言った。
「好きだ」
「……え」
聞き間違いだろうか、と思った。
好きって、陽太が、私のことを好きって……。
「か、彼女は?」
とっさに出た言葉に、今度は陽太が驚いた顔をする。
「え?俺、彼女いないけど」
「え?」
ああ、と納得したように、陽太が頭を抱えた。
「そっか……光里もあの噂、知ってたのか」
「みんな知ってると思う」
思わず突っ込んでしまった。
自覚がないところも、変わっていない。
でもーー
「でも、清水さんが付き合ってるって……いや、付き合ってるとは言ってないけど」
尋ねたら、「そうだよ」と清水さんはたしかに言った。
清水さんが嘘をついたということだろうか。どうしてそんな嘘を……やっぱり、清水さんは陽太のことを好きなんじゃ。